Loading…
住まいエリア情報
2020年7月3日
コロナのもたらす"恵みの雨"??
現在は州全体で約15万人と、全米トップのホームレス数が問題になっているカリフォルニア。
以前、『ProjectRoomKey』という、カリフォルニア州において問題が深刻化しているホームレスの囲い込みプロジェクトについて触れました。
現在75%は空室となってしまっているホテルを州が購入もしくは借り上げ、ホームレスの宿にし、その費用の75%は連邦が負担するという内容です。
4月以降、このプログラムの実地によりカリフォルニア州では293ホテルを利用し約14,200人のホームレスを確保してきました。
そして、今次のフェーズへと移る段階に入り、このプロジェクトは『Project Roomkey』ならぬ『Project Homekey』と称され、各カウンティが州の予算でホテルを購入する資金が用意されました。
その資金は550万ドル。
この予算を支援金とし、州全体では合計6万人を目標に、カウンティごとの判断でホテルを取得しホームレスの宿を確保する活動を進めることになりました。
ホームレスである以上はその身辺を清潔感を保つことは難しく、さらに高齢でコロナに感染するリスクが高い方々もいるため、このプロジェクトはコロナ感染拡大の予防でもあり、そしてかねてからのホームレス問題解決の一策でもあります。
コロナ、黒人差別問題、そしてプロテストと、歴史的な“悪いニュース”で街が蔓延する中、宿を確保することができたホームレスにとって、そしてそれによって街が清潔感を取り戻しつつあるという点においては、必ずしも悪いことばかりではない、と言えます。
実際に筆者の生活圏内においてもホームレスの減少が見られ、以前より安心して、公園を使用することができるようになっています。
このプログラムはさほど大きくニュースで取り上げられていませんが、住民である筆者としては心から応援しているプログラムです。
参考記事)
California Budget Allocates $550 Million to Counties to Buy Hotels As Permanent Shelters