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お役立ち情報
2020年4月4日
カリフォルニア州、5つの不動産所有権タイプ
アメリカ、カリフォルニア州での不動産の所有権について
米国と日本では、所有の仕方に少し違いがあります。
所有権の種類には大きく分けると単独所有と共同所有の2つ。ここまでは同じですが、共同所有の仕方が4つあり、日本と違う部分はそこです。
Sole ownership
単独名義
一人が単独で全不動産の所有権をもちます。
それ自体は日本と同様ですが、カリフォルニアでは、既婚者が不動産を購入する場合には自動的に所有権は配偶者との共同所有になります。
そのため、既婚者が単独所有を希望する場合には、相手側から所有権を放棄する旨を書面で提出する必要があります。
Co-Ownership
共同名義
これにはいくつか種類があります。
1.Community Property
夫婦での共同名義。既婚者が結婚後に不動産を購入した場合には不動産は夫婦の共同名義になります。
持ち分は均等です。
2.Community Property with right of survivorship
1.に加えて、共同名義人の片方が死亡した場合にはもう一方が全ての所有権を持ちます。
3.Joint Tenancy
2.の夫婦ではない2名以上による共同名義の場合です。
他人同士が同時に、持ち分は均等に、共同名義で所有権の登記をし、名義人の誰かが死亡した場合には、残りのメンバーで均等に持分を分け合います。
例えば、3名で所有していた場合には1名が死亡すれば、残った2名が均等に(二分の一ずつ)所有権をもちます。
4.Tenancy in Common
2名以上のメンバーで、任意の持分割合で所有権を共有します。
登記のタイミングも同時でなくて構いません。
自分の持分割合の分だけ収支負担をし、持分の売却や賃借などは自由です。
これは、日本でいう分譲と近いように聞こえますが、違います。
例えば分譲マンション(米国でいうCondominium)は、部屋ごとに所有権を分け、共有部分の所有権は共有しています。
Tenancy in Commonの場合には、所有する区画を分けず、一区画もしくは建物一棟を全員が共有で所有し、割合だけ決めます。
参照)