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お役立ち情報
2020年5月23日
ロサンゼルス不動産VSコロナ 価格への影響は?
現在のコロナを機に、不動産価格の下落を待っている方もいらっしゃるかと思います。
単に、その動向に興味をお持ちの方も多いかと思います。
そんな方へ、現在のロサンゼルス不動産市場について、お知らせします。
できるだけ個人的な経験のみに偏った意見ではなく、事実と数値に基づいた情報をお伝えできればと思います。
2020年5月時点で、年内の取引件数は如実に激減しており、2016年以降と比較して5月段階での取引件数は過去最低。
ただ、実際に取引されている物件について、価格の変動はまだ見られません。
2016年~2020年5月22日段階
年ごとの取引数累積
※情報元:Costar.com
2019年4月~2020年4月
月ごとの取引数 ※青がロサンゼルスカウンティ全体の数字を示しています。
※情報元:MLS
マーケットは依然ほぼ静止状態で、短期的な変動はありながらも長期的にはローン金利が下がり続けていることも、
住宅系不動産価格を下支えしているように思います。
今後、競売案件などが多少増加することで、全体の取引価格を押し下げる可能性がありますが、
年内中のワクチン開発目標が順調に進めば、2021年には通常通りの価格とボリュームを取り戻すでしょう。
ただし開発が長引き自粛モードを継続せざるを得ない場合には、リモートワーク中心の生活が継続し、人々や企業の都会離れが進行し、不動産市場は郊外でより活発化する可能性があります。
現時点では政府の補助金で保っている企業も少なくないですが、すでにその予兆は出始めています。
都心の高いオフィス代を払う必要性が無い企業は早くも郊外へ移転し、小売店などは2-3か月の打撃に耐え切れず倒産してしまったケースも実際に見られます。
自粛モードの継続によりこういったケースがさらに増加することになり、価格への影響が出ます。
特に、毎年約5千万の旅行者を迎え入れていたロサンゼルスでは、小売店やサービス業界は大きなダメージを受けており、
コロナの影響では業界で約37.6%、約19.5万の失業数を記録しています。
2020年4月段階、ロサンゼルスカウンティでの全体失業率は19.6%を記録しています。
ただ、長期化すればするほど、新たな成長の芽が育ち始めることもまた事実。
今までの当たり前が整理され、NewNormalが作り上げられる過程にあり、この痛みから私たちが何を学び、何を次の世界に活かすのか。
不動産価格やマーケットの動向を見るにあたり前提となる社会の動き、引き続き注目していきたいと思います。
しばらくまだ続くと思いますが、皆様におかれましては引き続きどうぞご自愛ください。
ロサンゼルス不動産の状況報告はまた、追ってこちらのブログでさせて頂きます。