お役立ち情報
2021年3月30日
2021年3月の動き~給付金・ワクチン・Asian Hate~
ロサンゼルスでは、日中の気温が30°を超える日が増え、サマータイムの1時間調整も完了しました。ワクチン接種も進み、レストランでの店内飲食も再開し始め、春の到来とともにすでにお祭りモードに突入している街の様子を日々目にしております。
★給付金追加
1.9兆ドル(約200兆円)のパンデミック対策大型経済対策法案が可決されました。
年収75,000㌦、世帯年収150,000㌦までの納税者に1,400㌦が3月下旬から配布開始されます。
カリフォルニアではさらに76憶ドル(約8200憶円)の法案が可決され、年収30,000㌦以下の人に600㌦が支給されます。
★住宅ローン金利は2月2.73%→3月3.09%
わずかに上昇し、多少不動産市場の過熱は収まりましたが、歴史的には低いことには変わりなく、今後ワクチン接種が進行するにつれ再び活気を取り戻すことが予想されています。
CARのアンケートによると現時点では、安心して引っ越しができると、回答する人は半数に留まっていますが、「ワクチン接種が済んだら」安心して引っ越しができる、と回答する人は大幅に増加しています。
現在、カリフォルニア州では3月10日には1000万人(全約3951万人中)がワクチン接種済となり、州として全米一の数。夏までには全員にいき渡るプランで動いています。
そうなれば、現在は減少している不動産供給サイドも来る夏には復活し、健全な需給バランスを取り戻すことが予想できます。
★学校、イベント会場の再開
4月1日までに幼稚園から小学校に上がる段階の生徒の為に学校を開くことによって学区がもらえるインセンティブとして20憶ドル(約2200憶円)の配布も決定、また4月1日からは遊園地やコンサート会場なども制限付きで再開するなど、パンデミック前の日常と取り戻す動きが始まっています。
★大都市からの人離れ
今になっての話ではありませんが、コロナ禍による大都市からの人離れについては日本国内でも話題になっているかと思います。
カロフォルニア州内で特に賃料や不動産価格の高騰が著しいベイエリアの、特にサンフランシスコでは、実際にエリアを離れる数が2020年最終期は2019年に比べ30%増となりました。
離れる人はCentralValleyの方への移動が目立つようで、リモートワークを継続しながらの郊外生活を選択している動きが想定できます。
リモートワークで十分仕事になるということが分かった今、職場環境が従前の状態に完全復活することは考えにくいのではないでしょうか。
(図提供: oag.ca.gov)
★アジア人差別事件
パンデミックの始まり以来、Covid-19流行の原因としてアジア人を差別する犯罪や事件が相次ぎ、今月に入って死に至る事件が発生したことをきっかけに、差別を反対する抗議デモがロサンゼルス、シアトル、サンフランシスコで行われました。
2020年のBLM運動もあり、人々が人種差別に敏感になっているタイミングと相重なったことで、ニュースが大げさに取り上げているという一面もあるように思いますが、現在米国で過ごされている方、これから来られる方はこの事実は認識し気を付けて頂ければと思います。
それでは、最後までお読み頂きありがとうございました。4月は変化の多い時期、お忙しくされている方も多いと思います。
引き続きお体にはお気をつけて、健康第一でお過ごしください!
参考記事)
https://ycharts.com/indicators/30_year_mortgage_rate