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2023年3月2日
2023年版ロサンゼルス住宅現状と今後の展望
ロサンゼルスの住宅価格の現状?
2年間の不動産ブームから一転、ロサンゼルスの不動産市場は大きく変わり、住宅の購入者は減る一方で、売り出されている家の数は増えてきています。
買い手が減り、市場の在庫が増えた結果、入札競争はそれほど一般的ではなくなりました。ロサンゼルスの住宅中央価格は2021年9月にピークを迎え、それ以降は乱高下を繰り返しています。
例年の不動産市況は6月から7月にかけて上昇するため、2022年7月に下落したことは多くの人にとって落胆する出来事でした。
・2022年12月のロサンゼルスの住宅価格の中央値は$799,670(約1億800万円)と
前年比3.2%下落(2021年12月:$826,500)、前月比4.4%下落(2022年11月:$836,630)となりました。
※$1=135円で計算
C.A.R.の12月のレポートによると、カルフォルニア地域では前年に比べ、販売数は前年同期比35%以上減少し、南カルフォルニアでは、マイナス48.3%と最も減少しました。またロサンゼルスの成約件数も47.7%まで落ちこみました。
ロサンゼルス都市圏の中古一戸建て住宅販売は、前年同期に比べマイナス49.4%を記録し、ロサンゼルス都市圏の住宅価格の中央値は71万6500ドルで、2021年12月と比べ0.5%低下しました。前月の72万ドルから0.5%の下落になります。
2023年の市況の見通しについて
ロサンゼルスの住宅価格は上昇する見込みですが、その速度は緩やかなものだと予想されています。ロサンゼルスは価格上昇率が高いため、長期的な不動産投資としては最適な場所の一つです。
過去2年間と比較すると価格は緩やかではあるが、上昇し続ける見込みです。ある分析によると、近年の供給量の増加と需要の減少にも関わらず、深刻な住宅不足が続いており、住宅を購入できる個人と購入したい個人数は多いと推測されます。
ロサンゼルスの住宅の典型的な住宅価格は、現在$845,596です。この地域の全住宅戸数の50%が$845,596以上の価値があり、50%がそれ以下の価値であることを示しています。ロサンゼルスの住宅価値は過去12ヶ月で約3.0%上昇したことになります。
ロサンゼルスの住宅価格指数
・典型的な住宅価格:2022年12月31日現在、845,596ドル
・1年間の価値変化 +3.0%
・保留日数の中央値は27日間
・売却対リスト価格比の中央値は1,000
・売出し価格以上での売却の割合は40%
・売出し価格以下での売却率は47.5%
また、NeighborhoodScout.comのデータによると、過去10年間で、ロサンゼルスの不動産は146.06%上昇しています。これは年間9.42%の不動産上昇率に相当し、ロサンゼルスの不動産上昇率は全米でも上位10%に入ります。この調査会社によると最新の12ヶ月間(2021年第2四半期~2022年第2四半期)、ロサンゼルスの不動産上昇率は14.34%前後で推移しており、2022年第1四半期~2022年第2四半期の最新四半期では3.63%で、年率にすると15.33%に相当する上昇率となっています。
過去2年間、逼迫した供給と住宅購入者の安定した需要が、ロサンゼルス都市圏全体の住宅価値を押し上げてきました。パンデミックによる景気減速にもかかわらず、過去1年間、価格は着実に上昇しました。2023年には大量のミレニアル世代が30代に突入し、この傾向は数年続くと思われます。