お役立ち情報
2019年2月27日
医療情報
国営の医療サービスNHS(National Health Service)
NHS(National Health Service)とは?
すべての患者に対して公平なサービスを提供することを目的に、1948年に設立されたイギリスの国営医療サービスです。16歳から年金受給年齢までは加入の義務があ、所得に応じて保険料を支払います。一部の例外を除き無料で受診でき、外国人であっても合法的にイギリスに滞在していると認定を受けられれば、NHSのサービスを利用することができます。
GP(General Practitioner)とは?
NHS制度下では、初期診療はまず総合診療医にあたる医師・GP(General Practitioner)が診察を行います。日本の様に最初から専門科へ行くことはなく、このGPにて専門医にかかる必要があると診断された場合には、GPより専門医に紹介状がだされます。
初めから専門医にかかりたい場合はプライベート診療となり,直接専門医にアポイントメントをとり診療代は全額個人負担となります。
GPへの登録
NHSのウェブサイトhttps://www.nhs.uk/ の‘Find a GP’のページで、ポストコードか住所を入力すると、近隣の診療所(Surgery)のリストと情報を得ることができます。
どのGPに登録をしたいか決めたら、連絡をして面会のアポイントメントをいれます。簡単な問診や健康診断を受けて登録終了となります。
またSurgeryには複数の医師・GPがいることが多いので、自分が登録したGPの予約が取れない場合他のGPに診察してもらうこともできます。 またGPの変更はいつでも可能ですので、変更したい場合は新しく変更する診療所で変更手続記を行って下さい。治療記録は新しいGPへ自動的に転送されます。
緊急時の診療
ダイアル111
緊急で救急車を呼ぶ(999番へ電話)ほどではないが急な発病でアドバイスが必要な場合、111へ電話をすると365日、24時間NHSの医師または看護師に相談ができ対処法をアドバイスしてもらえます。
A&E(Accident and Emergency Services)
生死にかかわるような緊急事態の場合や大けがをした場合、救急車を呼ぶ以外に最寄りのA&Eへ駆け込むこともできます。
NHS Walk-In Centres(Urgent Care Centres)
その他比較的軽い症状やケガに対応できるNHSのウォークインセンター(walk-in centre or minor injury unit)と呼ばれる救急医療センターがあります。予約の必要なく飛び込みでも受診が可能です。365日対応していますが、24時間体制ではないので近くのセンターの診療時間を事前に調べておくことをおおすすめします。
上記のA&EやWalk-In Centresの場所や連絡先は下記より検索できます。緊急時に備えて最寄りのセンターを調べておくとよいでしょう。
https://www.nhs.uk/using-the-nhs/nhs-services/urgent-and-emergency-care/