お役立ち情報
2020年6月1日
イギリスの高い住宅需要と人口増
イギリス(英国)の高い住宅需要の背景には歴史的な人口増がありますが、人口増の要因は大きく2つ、[自然増]と[移民増]が挙げられます。
■自然増
イギリスは過去50年以上をみても出生率が死亡率を上回っており、2017年単年でも約15万人人口が増えています。
■移民増
イギリスは移民が多く集まります。(ここでは外国籍の人が英国に居住することを移民と称します。)
イギリスに移民が多く集まる理由はEU域内からは「就労目的」、EU域外からは「留学目的」が多いことがわかります。
EU加盟国はVISAの取得をしなくてもEU域内であれば自由に行き来でき住むことが出来ますがイギリスは英語が公用語であることに加えEUの多くの国に比べ仕事(求人)が多く、就労賃金も高いことが大きな理由です。またイギリスは医療保障制度が充実していることで知られていますが、イギリス人も外国人も分け隔てなくNHS(National Health Service)という英国政府が運営している国営医療保険サービスで無料で診療を受けることができます。このような充実した社会保障や治安面も含めて安心して生活できることからも自然増や移民増に繋がっています。
そしてイギリスには世界をリードする教育機関や大学が多くあり国を問わず世界中から留学生が集まります。ロンドンは世界有数の金融市場でありますが様々な業種や世界から企業が集まってきておりますが、英国の大学を卒業した学生がそのまま英国に留まり就職することも一般的です。
このような理由から移民が増え人口増加に繋がっているという歴史になっています。
ではBrexitでどうなるか?
Brexitになると移民は制限されEU域内の人が自由に住むことができなくなるものと考えられております。一方で職能者・技能者がVISA取得のために必要なポイントは引き下げられることが検討されるなど手に職をもつ人には追い風となる向きもあります。多くの留学生が渡英してくることには変わりなく堅調な状況が続くものと想定されています。