12月2日にロンドンは2度目のロックダウンが解除。ワクチンも承認され明るい話題が続くかと思われた矢先、12月16日には勧告レベルが3段階で一番高いTier 3になってしまいました。

·        Tier１：Medium alert　（ティア１・警戒レベル中）

·        Tier２：High alert　（ティア２・警戒レベル高）

·        Tier３：Very High alert　（ティア３・最高の警戒レベル）

ティア３になったとはいえ、クリスマスホリデー前後の12月23日から27日の5日間は３世帯の交流が許されるという、特別な’クリスマス・ルール’が出され、これまで長い間会えなかった家族、親戚、友人が一同に再会できるということで一気にクリスマスムードは盛り上がってきていました。

ただ、レストランやパブは再び閉鎖。クリスマスランチやディナーの予約もすべてキャンセルされ、レストラン側もお客さんも大打撃です。

突然の暗転！

１２月１９日（土）夕方にジョンソン首相が官邸で記者会見を行い、翌日１２月２０日（日）よりロンドンを含むイングランド南東部をこれまでのTier３からTier４とすることを発表し、非常に厳しい状況となりました。

Tier 4：Stay at Home（ティア４・外出禁止）は新しいレベルで事実上のロックダウン。そう、ロンドンは3度目のロックダウンとなりました。

主な制限は下記の通りです。

1. 仕事や必要不可欠な外出、教育など合理的な理由がある場合を除き外出禁止。
2. 必要不可欠でない小売店（衣料品店など）、レストランやパブ（配達や持ち帰りは可）屋内ジム、レジャー施設（劇場や映画館など）及びパーソナルケアサービス（美容院など）は閉鎖。

3. 可能な限り在宅勤務。不可能な場合（建設や製造業など）は仕事への外出可。
4. 法的に認められた理由以外でTier４地域の内外への移動は避けるべき。外泊、および仕事目的等の限られた例外を除き海外渡航は不可。
5. 屋外の公共スペースにおいては、他世帯の１名としか会うことができない。
6. 共同礼拝をおこなうことは引き続き可。

【クリスマス・ルール】の変更

※16日に発令された、12月23日から27日の5日間は３世帯の交流が許されるという特別ルール
1. Tier４地域はこのルールが完全にキャンセル。家族以外の人と交流すべきではない。ただし孤立のリスクが高い人々に対するサポートの場合はそのまま適用。
2. その他のイングランドの地域でも、クリスマス当日の25日、１日のみに限定と変更。

上記は簡略した情報ですので、詳細は政府の公式サイトよりご確認ください。

https://www.gov.uk/guidance/tier-4-stay-at-home

今回のロックダウンはいつまで続くのか発表されていませんが、12月30日に見直しされる予定とのことです。

深夜0時をもってTier4になるということで、人々は０時前に規制の緩いTier4より低いレベルの地域に脱出するべく大パニック。突然の大移動となり、郊外への電車の発着主要駅は写真の通りのパニック状態。電車のチケットはオンラインでとれなくなりもちろん電車は満席。この緊急発令は状況が改善されるどころか人々に混乱と、さらなるウィルスの感染拡大をもたらしたのではないかと懸念されています。

19日、ロックダウン直前の駅　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　翌日20日のロンドン市内

おまけ。。

人通りの少ないロンドン市内のちょっと寂しげなクリスマスをご紹介！（ロックダウン前に撮影）

皆様、今年は暗いニュースも多く様々な思いはありますが、それでも健やかに笑顔でクリスマスを過ごせることを願っております。