お役立ち情報
2017年5月23日
マレーシア基本情報
<気候>
ほぼ赤道直下に位置するマレーシアは半島部分とボルネオ島(東マレーシア)に分かれます。首都クアラルンプールは熱帯雨林気候に属し、四季はありません。平均気温は26〜27℃で年間の気温差は1〜2℃程度しかありません。日中の最高気温は30度を超えますが、湿度が比較的低いため、日本の夏のように高湿で35度を超える酷暑となることはめったにありません。比較的暮らしやすい気候と言えますが、ビル内では、冷房が強めに効いていることが多く、長袖シャツやカーディガン等も一般的です。また、キャメロンハイランドなどの高地では、日本の春のような気候です。雨季、乾季がありますが、地域により大きく異なります。
マレーシアでは、特に雨季に雷を伴ったスコール(局地的な集中豪雨)が頻繁に発生します。クアラルンプール市内でも一部地域が冠水することがあります。ご住居を選ばれる際には、この点もご考慮ください。駐車場が地下にある場合なども注意が必要です。Flood Areaという表示はある場合、スコール時に冠水する可能性があることを意味します。また、落雷も多く、特に郊外やゴルフ場など、死亡事故もありますので十分ご注意ください。
<地理>
マレーシアの国土は総面積約33万㎢で、そのうち約13万㎢がマレー半島地区、残り約20万㎢がボルネオ島(東マレーシア)となります。マレー半島は南はシンガポール、北はタイに接し、マラッカ海峡に面する交通の要所となっています。首都クアラルンプールの他、世界遺産都市のマラッカ、シンガポールと接するジョホール・バル、東洋の真珠と言われるペナン、リゾート地であり免税地域のランカウイ島など、南国特有の情緒に満ちた各地方都市を訪問するのも趣深いものがあります。
<歴史>
17世紀にオランダ、18世紀にはイギリスの支配下にありましたが、太平洋戦争を経て1957年にマラヤ連邦として独立を果たし、1963年、マレーシアが成立しました。その後、シンガポールがマレーシアから独立し、民族紛争等もありましたが、80年代以降急速に成長し、マハティール元首相が提唱したLook East政策(東方政策)により、日本との良好な関係を築き、現在に至っています。
<民族>
マレーシアはマレー系、中華系、インド系の3民族により構成されています。それぞれの民族により、宗教、生活様式も異なりますが、過去の衝突を経て、現在、各民族間は良好な関係にあるといえます。マレー系保護政策であるブミ・プトラ政策は継続されていますが、各民族間の許容と融和により、外国人の方も溶け込みやすい環境にあるといえます。マレー系マレーシア人の信仰であるイスラム教は断食月や豚を食さないなど、厳しい戒律もありますが、他民族はこれらに干渉しないため、外国人である日本人とも暮らしやすい環境です。