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2017年5月23日
日本人のマレーシア(クアラルンプール)での生活
<日本人>
マレーシアは日本の住みたい海外ナンバーワンのポジションを10年以上にわたってキープしています(日本のロングステイ財団調査)。企業の赴任者だけではなく、MM2Hビザによる長期滞在の方も多く居住されています。ルックイースト政策(日本を見習え)が40年近くにわたって学校で教育されてきているため、非常に親日的な国であり、日本人はマレーシア人から見て、礼儀正しく、秩序を守り、尊敬すべき民族と評価されています。日本人にとってはとても生活しやすい環境であるといえます。
<物価>
マレーシアは日本や隣国のシンガポールと比較し、約3分の1程度の物価水準と言えます。日常的な食料品や消耗品などは概して安く、コーラ缶35円、ガソリン1リットル60円、地下鉄初乗り30円、簡単な昼食なら200円程度の物価水準です。しかしながら、アルコール飲料などは日本とほとんど同じレベルと言えるほど高く、車に至っては日本の約1.5〜2倍の価格水準です。また、畜産系の生鮮・加工食品は鶏肉以外、日本と比べてかなり高価な場合が多いようです(豚肉、牛肉やチーズ、ヨーグルト、牛乳等の乳製品)。生食可能な卵はごく限られており、10個で350円前後と非常に高価です(一般的な卵は生食には適しません)。牛乳などの乳製品はそのほとんどが輸入のため長期保存可能なように加工されており、牛乳の賞味期限は1か月程度あります。輸入食品は為替相場の影響を受けやすく、価格は随時変わります。
なお、自動車の場合、MM2Hビザ(長期居住ビザ)には車輸入免税特権(条件付き)があります。
マレーシアには日本の消費税に該当するGST(Goods and Services Tax)があります。現在の税率は6%です。日本と異なり、一部の日用品等は税率が0%となっています。
GST0%の例: ガソリン、生鮮食品、医療サービス、医薬品(化粧品等を除く)、個人居住用の賃貸住宅家賃、その他
また、年間売上が一定額に達しない企業や個人事業主はGSTの対象事業主とはならないため、GSTを支払う必要はありません。GST対象企業等からの請求書には、必ず「Tax Invoice」と記載があります。GSTの表示は外税表示、内税表示のどちらも可能となっているため、高額品の購入等の場合は、都度、確認することをお勧めいたします。
<食事>
首都クアラルンプールでは、とてもバラエティーに富んだ食事が召し上がれます。マレー料理はもとより、中華料理、西欧料理、日本料理、東京でも珍しい中近東料理など、民族の多様性に応じて、様々な料理が予算に合わせて幅広くお選びいただけます。米についても、コシヒカリ種もほとんどのスーパーマーケットなどで調達可能です。ただし、ハラル・レストラン(イスラム教で禁止されている豚等を使っていないレストラン)とノンハラル・レストランがありますのでご注意ください。ノンハラル・レストランでは、豚を使った料理をお楽しみいただけます。最近では、トンカツ専門店などもあります。
日本料理は、マレーシア人にとってもポピュラーで、クアラルンプール市内、郊外を問わず、様々な日本料理レストランがあります。日本料理食材も、スーパーマーケットで比較的簡単に入手可能です。ただし、日本から輸入されたものは日本と比べ非常に高価です。
レストラン等ではサービス料が追加される場合があります。額は10%が標準的ですが、一部の高級店ではそれ以上となる場合があります。また、全てのレストラン等において、チップは日本と同様、一切不要です。チップは、国際ブランドホテル等で、一般的ではないサービスを依頼した時のみ小銭を渡す程度の感覚でよく、日本と同様とお考えください。
<モスクとヒンドゥー寺院>
日本での神社仏閣と同様、マレーシアでは市内、郊外とも、いたるところにイスラム教のモスクやヒンドゥー教の寺院があります。マレー系とインド系の各マレーシア人にとっては非常に重要な施設です。モスクやヒンドゥー寺院周辺では、お祈り時に大きな音が聞こえます。特に早朝のお祈り時のアザーン等、文化的相違がありますので、住居選定の場合はご配慮ください。