Loading…
お役立ち情報
2017年5月25日
銀行口座(マレーシア/クアラルンプール)
<銀行口座開設>
マレーシアに住み始めて、一番最初の難関が個人の銀行口座開設です。マレーシアはマネーロンダリング防止やテロ等の不正資金排除のため、外国人の個人口座開設に関しては、非常に厳格です。企業赴任者の方は、原則として、ビザ(ワークパーミット)の取得後でないと口座開設できません。MM2H(リタイアメントの方用の長期滞在ビザ)の場合は、ビザ申請時の預託金預入時に口座開設を行います。
日本のメガバンク3行とも、マレーシアに支店がありますが、個人の口座の取り扱いは無いため、現地の銀行で口座を開設することとなります。
普通預金口座の他、小切手発行が可能な当座預金口座もマレーシアでは一般的ですが、こちらも要件は非常に厳格です。銀行により異なりますが、現時点では、当座預金口座の開設には、紹介状が要請されるケースが多いようです。
口座開設に必要な書類等は、銀行ごとに若干の差がありますので、各銀行にお問い合わせください。
<イスラミック口座>
マレーシアの各ローカル銀行には、普通の銀行と、イスラミック銀行の2つがあります。同じ銀行でも2つ並列に存在するのが一般的です。例えばマレーシア最大の銀行「Maybank(メイバンク)」では、「Maybank」と「Maybank Islamic」の2つの銀行が同じ店舗の中に共存しています。よく観察すると、1つの店舗に2つの看板が掲げられていることがわかります。
イスラム教でない方もIslamic口座を開設することができます。Islamic口座の方が特典が多いのですが、詳細については、各銀行にお問い合わせください。
<銀行小切手>
日本では個人の取引ではほとんど見ることがない、銀行小切手による支払いがマレーシアでは一般的に行われています。銀行小切手には2つの種類があり、当座預金保持者個人が払い出し人となる小切手(通常「Bank Cheque」と呼ばれます)と、銀行が発行する小切手(通常「Banker's Cheque」と呼ばれます)に分かれます。
当座預金口座を持つ個人の方には、銀行から小切手帳が発行されます(有料)。小切手は記載方法が決まっていますので、初めて入手される方は、受領時に必ずご確認ください。記載方法が間違っていたり、スペルが間違っていると入金ができない場合があります。一部の支払いでは小切手のみ受け付けるケースもあり、これを利用する場合、当座預金を持っていない場合は、その都度、各取引先銀行の支店に赴き、銀行発行の小切手を作ってもらうこととなります。また、一部の政府機関等への支払いは、個人振出の小切手を受け付けない場合もあります(銀行発行の小切手のみ)。なお、小切手の入金時は、振出人に銀行手数料が発生します(1枚当たりRM0.5+GST)。
<E-Bank>
マレーシアの各銀行に口座を開設するとE-Bankシステムが提供されます。これを利用すると、口座管理以外に、送金(海外送金も含む)、税金や各種公共料金等の支払い、高利息が付く定期預金口座の管理、その他を一括してお手元のPCから操作することが可能となります。また、マレーシアでは預金通帳が一般的ではないため、残高管理等もこのE-Bankシステムを通じて行うのが普通です。領収書等も、このシステムで発行されます。
セキュリティは各銀行によりそれぞれ異なりますが非常に厳重に管理されています。