お役立ち情報
2017年5月30日
マレーシアでの疾病対策
<予防接種> <デング熱>乳幼児や子供の予防接種は、日本と同じようなスケジュールでマレーシアの医療機関でも受けることが出来ますが、すべて有料となります。また、一部、マレーシアでの生活上、必要と思われる予防接種も追加で受けることが可能です。
大人の予防接種に関しては、最低限、肝炎の予防接種を受けることをお勧めします。最初は2~3回程度の接種が必要ですが、一度抗体ができると、10年以上、再接種の必要はありません。人間ドック等をマレーシアで受ける場合は、抗体が弱まってきた場合の追加接種の推奨なども判定されます。
ネッタイシマカやヒトスジシマカなど、一部の蚊によって媒介されるデング熱はマレーシアでは感染者も多く、一般的な病気です。高熱が出た場合など、病院やクリニックでは、最初にデング熱感染かどうかの検査を行うほどです。乳幼児や高齢者などは、命に係わる場合もある非常に危険な病気です。ワクチンが無いため予防ができず、最大の予防は蚊の発生防止と蚊に刺されないことしかありません。マレーシアでは日本人の多い地域でもデング熱がたびたび発生しており、特にコンドミニアム等では、蚊の発生元となる水たまりができないように注意を払っています。また、殺虫剤の散布なども定期的に行われています。
デング熱には、一般的なデング熱と非常に危険なデング出血熱の2種類があり、また、ウィルスの種類は大きく4種類に分けられます。1種類のウィルスに感染すると、そのウィルスに対しては免疫ができますが、他の3種のウィルスに次に感染した場合、症状が非常に重くなるといわれています(生死にかかわる率が高くなるといわれています)。日系企業の中には、1度デング熱に感染すると、2度目の感染を回避するため、帰任命令を出すところもあるほどです。また、稀に、症状がほとんど出ないケースもあり、この場合1回目の感染に気が付かず、2回目に感染して重篤な症状に至ってしまうこともあるようです。
高熱が出た場合は、自宅での療養だけでなく、病院やクリニックでの検査をお勧めいたします。