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お役立ち情報
2021年6月8日
多発!エアコンからの水漏れ
住宅のアフターサービスをしていて、ご相談件数No 1がエアコン問題です。
専門的な説明は避けますが、簡単にエアコントラブルの内容と対策を記載します。
そもそも、ホーチミンのエアコンは、暖房タイプはなく、冷房機能のみとなります。
【壁設置型の家庭用エアコン】
壁から出ているタイプのエアコンです。リモコンを使って、フィルターのスイング等が可能なタイプです。
一番多いのは、電源が点灯するボタンの下のあたりからの配管からの水漏れです。
エアコンは風を内部で冷やしたときに水が発生し、それを壁の内側の配管を通って外に出す仕組みです。
この配管が詰まることにより、排水の行き場がなくなり、水漏れが発生してしまいます。
配管が詰まる原因は
・構造自体の問題で、配管が水が流れるよう傾斜(勾配)が取れていない
・配管自体が細い。汚れも一緒に流れるためすぐ詰まってしまう。
※外気を取り入れて機材内で冷風に変えるのですが、外気自体汚れているため埃がたまりやすい
ことが考えられます。また
・配管と機材の接続部分、配管同士の接続部分のつなぎ目または、カバーのテープが劣化している
ようなこともあるので、水漏れが起こってメンテナンスに対応してもらう際には、
このような部分まできちんと原因がわかって、根本解決しようとしているか、見て確認する必要があります。
※弊社のほうで立ち合います。
配管水漏れ以外には、冷たい風が出てこないという問題があります。
・風を冷やすフロンガスが不足している⇒(対策)ガスの充てんを依頼
・フィルターに埃がたまっている⇒(対策)フィルター清掃を依頼
【天井はめ込み型のエアコン】
こちらはメンテナンスが上記の壁設置型に加えて難しいタイプです。
内部で水漏れが起こると、天井にシミが出てきます。このシミが水漏れのサインです。
このまま放置すると天井が水の重みで弛んできて、最悪落ちてしまうこともありますので早めの対応が必要です。
内部のフィルター構造と、排水ポンプの仕組みがより複雑で、根本原因がわからないと
何度も水漏れを繰り返してしまうこともあります。
外部の空気を吸う風の入り口と、冷気が出てくる出口がありますが、この入り口側に
埃がたまっていることも多く、気づいたら拭き掃除をしておくといいでしょう。
【エアコン清掃の費用負担・清掃の責任範囲の考え方】
サービスアパートと呼ばれる物件は、エアコン清掃もサービスに含まれています。
コンドミニアム(分譲マンション)は、オーナーとの契約によりますが、弊社の場合には、
入居後2か月以降のエアコントラブルは、原則的に借主負担・対応という内容にしています。
これは、実際に借りている人が、使用していることによって生じた問題なので、借主が解決すべきという考え方です。
そのため、3-6か月に一度は借主様の費用負担で定期清掃・メンテナンスをお願いしています。
同様に、エアコンで冷気を出す際に使うフロンガスが不足し充填する費用についても、上記の考え方から
借主の負担としております。
定期清掃は1台約2-3000円ほど、フロンガス充填は1台約1000円ほどです。
ただし、上記の通り、エアコンの問題は複雑なので、水漏れが発生したりした際には、弊社スタッフが立ち合いをして
今回のエアコンの問題が、定期メンテナンスに起因する問題か、それ以外の問題かを整理しながら
貸主との協議により、誰が費用負担をするのが妥当なのか、しっかり解決までサポートをさせて頂きます。
また、水漏れをそのままにすると、天井や壁にシミが広がります。
このまま放置されますと、退去時にシミの修復・塗装の費用を請求されることもありますので、
早めの対策を依頼するようにしてください。
【対策としては】
定期的なメンテナンスが必要となります。
また、電気代が高い国、年中を通して暑い国なので、エアコンの使用頻度が高いと
電気代も上がり、エアコン本体にも負荷がかかります。(3-5月は猛暑日が続くので電気代が上がります)
そのため、扇風機や、シーリングファン(天井につけて回るもの)で空気の循環を良くしたり
ベランダのドアを開けて自然の風を取り込むなど、エアコン以外の風にも慣れる環境作りが大切だと思います。
特にエアコンが使えなくなったときのために、扇風機を1台用意しておくと重宝します。