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お役立ち情報
2022年12月2日
コンドミニアム購入に関する基本情報
ベトナム・ホーチミンでのコンドミニアムを購入する際の基本的な情報をQ&A方式で記載します。
Q;そもそも日本人・外国人がコンドミニアムを購入できますか
A;購入できます。2015年の不動産事業法・住宅上の改正により、外国人でも不動産が購入できるようになりました。
それ以降、外国人もターゲットにした、高級コンドミニアムの建築が増えています。
コンドミニアムの場合、1つのプロジェクトに対して、外国人の購入枠が30%未満にするなど、規制があります。
Q;どのような形態でのコンドミニアムを購入しますか
A;(1)プレビルド方式での購入
新築物件を手に入れたい場合、ほとんどのケースで、竣工前の物件を購入することとなります。
デベロッパーが建築計画を出した段階で、デベロッパー主催の販売抽選会方式で、
デポジットを支払い抽選会に参加し、抽選会にて当選した方が区画を獲得する権利を持ち、
購入手続きを行うという進め方が多いです。
【プレビルド方式での購入の注意点】
竣工前ですので、当然建築の仕上がりも確認できず、眺望や隣接区画(敷地内・外共に)との距離感なども
確認することが難しいです。
工期の遅れなどにより、マーケットが変わり想定収支と実際が全く異なるというようなことも
デベロッパーの資金繰りの問題でそもそも建築が途中でストップしてしまうということも起こりえます。
2022年12月時点、不動産業界は厳しい環境下で、金利も高く、融資も控える状況にあるため、
今後の開発計画は時間を要したり、計画変更というようなことが相次ぐと想定しています。
(2)中古物件の購入
既にデベロッパーから引渡しを受けた物件を、購入する形です。
売主・買主間で売買契約を締結し、公証役場で譲渡手続きを行うこととなります。
【中古物件での購入の注意点】
所有権証明書が発行されていない場合、そもそも売買が可能か、デベロッパーの確認が必要です。
実際、発行前でも売買は行われており、デベロッパーが名義変更手続きをサポートすることとなります。
プレビルド方式で購入するよりも、竣工している分リスクは減るため、購入価格は高くなります。
Q;賃貸運用面で規制はありますか
A;外国人名義で購入する場合、自己利用も、賃借人を探して投資物件として保有することも両方可能です。
ただし、賃貸借契約書を締結し、賃料収入を得る際には、現地で納税手続きをしっかりと行わないと
後々、賃料収入や売却益を海外送金する際に、認められないことがあります。
ベトナムの現地法人名義での購入も認められていますが、自社社員向けの社宅利用としてのみ、
賃貸は認められております。一般に賃貸に出して収入を得ることができません。
Q;コンドミニアム購入に関して、ベトナム特有のポイントはありますか
A;1つは、所有権証明書(通称ピンクブック)の発行が非常に遅いという点です。
売買代金を支払い、デベロッパーから引渡しを受けて、本来は所有権証明書を取得、となるのですが
政府の申請手続きの問題で、竣工後、ピンクブック発行まで数年を要します。
第三者への対抗要件となるものがこのピンクブックですので、日本人の感覚からすると不安です。
もう1つは、海外送金の煩雑さです。
不動産取引に限らず、海外へベトナム国内の資金を送金する際には、断られるか、大変面倒な手続きが必要です。
過去の銀行口座の取引を確認され、納税手続きがされているか、時間をかけて確認されます。
購入時にベトナム国内の銀行で口座を作る際にも、将来の送金も見越して、
慣れている銀行と対応が厳しい銀行があるようですので、注意が必要と思われます。
また、外国人の購入上限が定められていることです。これにより、中古売買時には、外国人はベトナム人から購入できず
外国人→外国人 または外国人→ベトナム人のみ認められることになります。